法律相談とは(1)
2015.11.21更新
半蔵門・麹町エリアで弁護士をしております、野澤吉太郎です。
今回は、法律相談について考えるところを書きたいと思います。
最近は、インターネット掲示板でも法律相談のやりとりが行われています。
無料でやりとりできます。
契約書などの書面のひな形もネット上に流布しています。
便利なので、私も見ることがあります。
そのまま鵜呑みにすることは絶対にありませんが、調査すべき点のとっかかりは見つかります。
人工知能などの技術が発達すれば、士業の仕事は人工知能に取ってかわられる、などの予測もあります。
有料で法律相談を受ける弁護士をはじめ、各種専門家にとっては脅威でしかありませんが、
そのような技術革新をなかったことにするということは今更無理な話です。
お金を支払ってでも弁護士に依頼して良かった、と思っていただくためには、
単なる知識の開陳だけをしているようでは明らかにダメで、
ご相談者に感銘を与えたり、背中を押せるような一言を沿えることが、とても重要となります。
しかも簡潔であれば簡潔であるほど良いように思います。
会社業務で言えば、プレゼンテーションの世界です。
法律の知識や実務の説明は事細かに行う必要がありますが、
プレゼンテーションにわたる部分については、だらだら喋っても、相手にされません。
会社の企画書と同じことです。
このご相談者が一番気にしていることは何か?を常に考えて、
核心となる部分については、コンパクトに回答できなければ何も進みません。
このあたりは、顔の見えないインターネットによるやりとりでは難しいですし、
ある程度経験を積んだ専門家でないとできないことです。
ここに差別化の源泉があるように思います。
ご相談者がどういう方であっても、そのようなポリシーを忘れずに法律相談に臨みたいと考えています。
投稿者: