弁護士によるオンライン申請(その1)~オンライン申請に挑戦する
2023.09.17更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で弁護士をしております、
野澤吉太郎です。
しばらくの間、弁護士が登記、税務、労務にまたがったワンストップサービスをオンラインで行う場合の準備について書いていきます。
弁護士がワンストップサービスを紙媒体でおこなうことは、それほど難しいことではありません。必要な資格の登録をすませ、一応の業務知識を身につければ大丈夫です。
しかし、設立登記に先立つ電子定款認証と紙の定款認証の費用を比較すると、電子定款認証の場合には印紙代4万円を節約できます。最初のところで、競争力に差が出ます。
4万円くらい…と考えてくださるクライアントもおられますから、進めることはできます。しかし、それでは何となく居心地が悪いです。
やはり今どき、電子化に対応しきれていないことが、心の奥底にかなりひっかかります。
そこで、ワンストップサービス全般につき、オンライン申請に挑戦しようと考えました。
オンライン申請するにあたり、調べなければならないことが膨大であり、困難を極めます。
まず、何のソフトをインストールすればよいのか、調べること自体がとにかく大変です。ITの素人なのでなおさら分かりません。
結論をざっくりと書くと、申請用総合ソフト、e-tax、eLTAX、e-gov、gBizID、届書作成プログラム、というものをインストールする必要があります。
弁護士にとっては、それらのソフトを把握するだけで大変です。
そして、それぞれのシステムには全く統一感がありません。どの順序でどのソフトをインストールすればよいかも手探りです。
個々のシステムについては、士業の先生などに聞けばもう少し分かるかとも思いました。ただ、商売敵と思われてもなあ…、とも思います。そして、それ以上の問題があります。
専門の士業の先生方にとっては行政機関のプログラムの使い勝手が非常に悪いので、そのまま使っている先生方はあまりいないということです。
行政機関のシステムと連携している民間業者さんの業務用プログラム(当然、有償)を利用しておられるのだとも思います。そもそも生の行政機関のシステムのインストールなどについては、おそらくはよくご存じないだろうと感じます。
司法書士の先生や、税理士の先生、社会保険労務士の先生には、笑われてしまうような話が続きますが、独学でオンライン申請のソフトをインストールしてみた顛末を書いていこうと思います。
以下は全くの独学で調べた結果なので、理論的に誤りがあるかもしれません。今回書くにあたり再度調べなおしましたが、内容が正確かどうかは、保証しかねますのでご了承ください。
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