弁護士によるオンライン申請(その12) ~e-gov、gBizID、届書作成プログラム
2023.09.28更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で弁護士をしております、
野澤吉太郎です。
登記、税務に続き、労務関連のオンライン申請について書きます。
社会保険労務士電子証明書を使用した手続きを念頭に置いた記載になります。
ほとんど何も知らない弁護士が、労務関係の仕事をオンラインで進めてみようと思ったときに何が必要なのか。散々試行錯誤した結果、以下の3つが必要です。プロフェッショナルとしての社会保険労務士の先生方からみれば、笑われてしまう話であり、恥ずかしい限りです。
e-gov
このシステムを使うには、電子証明書が必要です。
新参者の私はいまのところこれで間に合っています。
インストール自体はそれほど難しくありませんが、これを使いこなすまでには、かなりの試行錯誤が必要です。つぎはぎプログラムではないかと思います。特に日本年金機構関係を申請しようとすると最初は本当に精神的に来ます。とにかくクライアントに迷惑をかけてはなりませんので、時間に余裕をもって事に当たる必要があります。
gbizID
電子証明書は必要ないシステムです。
gbizIDプライム、gbizIDメンバー(※プライムに登録した場合にその組織の従業員が登録できる)、gbizIDエントリー、というものがあります。
ここはgbizIDプライム、gbizIDメンバーを選択すべきです。
gbizIDプライムに登録するには、印鑑証明書+実印を押捺して申請書類を郵送するか、マイナンバーカードを用いたオンライン申請をするか(個人事業主のみだそうです)、どちらかが必要です。
今のところ、インストールはしていますが、使用しておりません。
届書作成プログラム
届書作成プログラム|日本年金機構 (nenkin.go.jp)
日本年金機構系のシステムです。
定時決定のための算定基礎届をe-govで作成しようとしたところ、
システムの整備が不十分であり、こちらもインストールしなければならないことを知り、インストールしました。
CSVファイルが組成されるので、
電子申請時の添付ファイルとします。
従業員とはプログラム内容を共有できません。
有償の社会保険労務士用業務ソフトだともっと円滑に事務が進むのかもしれませんが、関連する業務量をたくさん生み出せない限りは、コストが合いませんから、最初にチャレンジするにあたっては、行政の用意したプログラムの準備で始めてみるのが良いと思います。
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