弁護士によるオンライン申請(その15)~労働保険関係の申請書の提出の訓練
2023.10.08更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で弁護士をしております、
野澤吉太郎です。
労働保険関係の申請書の提出の習得方法について書きます。
訓練などというと、プロ(社会保険労務士の先生方)に怒られてしまう話ですが、仕方ありません。
労働保険関係は、提出期間に幅がある手続がかなり多いです。
そして電子申請の場合、不備があると全部差し戻されて手続が終了します。
これは、考えようによっては、幅のある期間内にトライして訓練習得するというプロセスだとみることができます。何度かやれば正しくなる。この点は、登記申請とは少し様相が異なります。
もちろん金額等を間違えるなどの基本的ミスは、許されないことは同じです。
e-govには一時保存機能がありますので、これを何度も何度も活用して文案を修正します。
また、データをデバイスに出力して保存する作業を繰り返して、何度も練習することが必須です。
最初の例は、三六協定です。
最初に練習(失礼)する場合、
入力事項も少ないことはちょうど良いのですが、
どのフォーマットを活用すればよいのかの説明が
ほとんどなくて分かりづらい。
最初に入力するフォーマットを間違えると全部やり直しです。
そして期限には気を付けなければなりません。
始期を遅れてしまうとお客様に迷惑をかけます。
しかし、三六協定の場合、間違えて送信してしまった後の、
差し戻しのタイミングが本当に遅いのです…。
また、パソコンのデバイスに出力した控えのデータを印刷すると、
右側が途中で途切れていて印刷できない現象は
本当に何とかして欲しい。
私、なんか悪いことしたかしら、と思っておりましたが、
どうもそういう問題ではなかったみたいです。
最初にどの書式を選べばよいのかが本当に分かりづらいのです。
これがe-govの最大のネックです。
次に、年1回かならずおこなう年度更新について書きます。
年度更新用のデータは6月1日(たしかこの日)にならないと
e-gov用の書式がシステム上に供用されません。
受付期間外にはシステム上にフォーマットが存在しません。
そのため、事前に気合を入れて万全の準備をするぞ、と思い、
それ以前に類似の概算保険料申告書のフォーマットを
いくらいじっても、それは全く無駄な作業になります。
受付期間内にフォーマットが供用された後に、
緑色の封筒の中身にカーボンの控え付きの申告書が入っており、
申告書の右上に書かれた暗証番号風の8桁英数字のアクセスコードを入力することで、
はじめて申告準備が可能になります。
年度更新については審査期間がかなり短いです。
概してスピーディーです。
保険料を確定する必要があるからなのかもしれません。
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