弁護士とコンサルタント(3)弁護士のコンサルタントを活用する意味
2015.10.29更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士活動をしております、野澤吉太郎です。
今回も、コンサルタントの活動について書きたいと思います。
1 弁護士の活動との共通性
コンサルティング会社の関係者になってから、
経営者、ビジネスマンの仕事の進め方を、
間近に見ることが多くなってきました。
ビジネスを成功させるためには、アイデア、行動力、
営業力、決断力、その他諸々・・の能力もさることながら、
相応の論理能力が必要だ、ということを痛感しています。
同じ会社の構成員、取引先、関係先などを説得しないと、
ビジネスを前に進めることができませんので、
考えてみれば、当たり前のことなのですが。
論理能力については、弁護士は、
法律に関わる議論の中で散々鍛えられているので、
既存の業務に相通ずるところが非常に多いと感じます。
また、事実を把握し、分析することが重要である、
という点も痛感しています。
これも、法曹が徹底的に訓練されている事柄の1つです。
会社の様子を外から見ていても、ここがおろそかになっている人は、
意外と多いな、という気がします。
2 役に立つ局面
ビジネスを進めていくうえで、滅茶苦茶な論理を押し通そうとしたり、
相手によって事実を使い分けて説明したりして、
事態を切り抜けようとする人がいます。
(※別にビジネスマンに限らず、弁護士にも、
どこにでもそういう人は沢山います。)
そういう事態に直面しても、
事実を説得性をもって丁寧に説明していくことで、
少しずつ味方を増やすことができることがあります。
そのときにはいったん退却せざるを得ないとしても、
布石というか、足跡を残すことができれば、
その後のビジネスの足がかりになることもあると思います。
法律の解釈問題ではなくとも、そのような領域で活動し、
お役に立てることは、結構多いのではないかという感触を持っています。
その他の能力についても、常日頃仕事をしている中で、
ある程度は養成されてくるものですので、
弁護士の既存業務との共通項は多いと考えています。
3 私自身の取り組み方
これまで、ビジネスについては会社側が考えることで、
弁護士はあまり関与すべきでないというのが、
業界内の一般的な考え方でした。
ついこの間まで、棲み分けがうまくできていたのかもしれません。
その考えを否定するわけでもないのですが、
少なくとも、幸いにして、私の周りには、
ビジネスについても関与するニーズがあるようなので、
私自身は、既存業務に過度に固執しないで、
ご期待に添えるようにしていきたいと思います。
■「弁護士とコンサルタント」についてのその他の関連ブログはこちら
--------------------------------
野澤吉太郎法律事務所
弁護士 野澤吉太郎(のざわ きちたろう)
〒171-0022 東京都豊島区南池袋一丁目16番20号ぬかりやビル6階
「池袋駅」西武南口徒歩1分
TEL 03-6871-9537
投稿者: