顧問弁護士(4)「非常勤(パートタイム)社内弁護士」としての顧問弁護士
2015.12.21更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
再度、顧問弁護士について書きたいと思います。
1 これまでの顧問弁護士の概念
一般的には、顧問弁護士は企業には属さず、
裁判等があれば会社の依頼によりその代理人に就任し。
その他、契約書のチェック等のために、
必要があれば、会社から連絡を受けて、弁護士がアドバイスをする、
というのが、これまでの顧問弁護士の概念だったと思います。
2 顧問弁護士の概念の変容
顧問弁護士の概念は、再構築するべき時期に来ているように思います。
弁護士が急増したことが原因だと思いますが、
顧問料を数千円程度にまで下げる広告などが出てきたりしています。
弁護士は増えていますが、紛争はそれほど増えていません。
このままでは需要は少ないが、供給は多い、ということになります。
弁護士の側も、従来型に固執しているようではダメだと思います。
3 サービスの提供の方法の再検討~非常勤企業内弁護士
いろいろインターネットを見て、非常勤の社内弁護士を請け負います、
という広告を見たことがあります。
これは、今後の方向性を図る上で非常に面白い取り組みだと思います。
週のうち何日間は会社に行く約束をしている顧問弁護士の方は
これまでにもたくさんいらっしゃいました。
非常勤顧問弁護士、といったところでしょうか。
私もそのような方法で職務を遂行していた時期もありました。
しかし、部屋が隔離されたりすると(これが普通ですが)、
企業の内部にいる、という感じは乏しいです。
企業の発展を願うのであれば、その企業に足を運び、
企業内で一緒に汗を流すことが、最もよい方法です。
常勤企業内弁護士はたくさんいらっしゃいますが、
業務内容、必要性などに応じて、
非常勤企業内弁護士というスタイルがあってもよいはずです。
千代田区とか、半蔵門、麹町あたりに生息する弁護士の私としては(?)
いろいろなところにアクセスしやすいので、良い概念だな、と思います。
4 サービスの内容の再検討~法務部門に限らない
今度はサービスの内容について考えてみるに、
法務部門に行く途に限られる必要はないように思います。
総務部、人事部、経営企画室、内部監査室、などの部署に
行っても良いと思いますし、
会社によってはEC部門、営業部でも良いかも知れません。
ビジネスを組み立てる仕事に従事する際に、
法務の観点を交えていくことは必要です。
顧問弁護士の考え方について再構築すれば、
顧問弁護士の仕事は無限に出てくるように思います。
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