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企業法務(3)ビジネス弁護士(ビジネスローヤー)

2015.12.16更新

東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で

主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。

今回は、ビジネスローヤーについて私見を述べたいと思います。

 

1 ビジネス法務とは


 

 

前回の企業法務(1)企業法務(2)から

企業法務について書いていますが、

うまく表現できているかどうかは別として、要するに、

企業法務とは、企業に関連する法律事務、

という、曖昧で、包括的な領域のように思います。

このうち、労働法務、会社法務、税務などの共通領域があるので、

これらを除いた領域を、ビジネス法務と呼ぶことにしてみます。

 

2 ビジネスそのものを取扱業務とする弁護士が

  ビジネスローヤーではないか?


 

 

本当の意味でのビジネス法務の担い手はかなり少ないと思います。

会社法専門、労働法(使用者側)専門、税法専門、の専門家は

沢山いますが、業種別の専門家という把握の仕方は、

つい最近まで、なされてこなかったように思います。

たとえば流通・小売業、製造業、物流業、エネルギー分野、食品業など。

挙げればキリがありません。

少し違う分類の仕方になると思いますが、

フランチャイズ事業などの専門家もそうかもしれません。

それぞれの分野でエキスパートである弁護士は確かに存在します。

実際に、尊敬する弁護士の先生も沢山見聞きしています。

そのような注目のされ方をしたことがあまりないように思いますし、

弁護士の側もそういう形でのアピールが足りなかったように思います。

著書等でも書かない限り分からないからかも知れません。

ビジネスローヤーとは、

業種別のエキスパートではないかと私は思っています。

傾注している事柄を法律の分類で分けることには

意味がないように思います。

会社法、労働法、税法などについては、

企業法務を扱う弁護士であれば、

本当に専門的なところは別としても、

ある程度のことはアドバイスできて当たり前、

という話だと思います。

企業法務の一部の分野に向かって皆が集中して向かっていく現象は、

社会にとってどのくらい意味があるのか、と思うときがあります。

ビジネス弁護士(ビジネスローヤー)は、

最近になって、数が増えたような印象がありますが、

いまだに、到底足りないのではないかと思えます。

 

3 企業法務を担う弁護士の姿勢


 

 

違う視点も忘れてはならないように思います。

企業法務を専門とする弁護士は、

企業にまつわるいろいろな法律相談を満遍なく取り扱ってきましたが、

悪く言えば受け身のところがあり、

経営に関わることについては判断を留保してきたように思います。

それは経営陣が自分でお考えください、というような感じです。

しかし、一致団結して難局を乗り切らなければならない時代には、

それでは物足りないように思います。

ブレーキ役になるべき場面もありますが、

ここぞというときには、リスクを説明しつつも、

背中を押せるようになることも必要です。

それが真のビジネスローヤーではないかと信じて活動しています。

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