企業法務(4)これからのビジネス法務
2015.12.17更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
引き続き、ビジネス法務のあり方について
考えるところを書きたいと思います。
1 これからのビジネス法務
前回のブログで、ビジネス法務を扱う専門家は、
ここぞというときには、リスクを説明しつつも、
背中を押せるようになることも必要ではないか、
ということを書きました。
どうしても踏み込めない事情がある場合には別ですが、
踏み込んだ実質的な判断を求められる場合には、
できる限り、これに応える必要があると思います。
何にせよ、他人事のような姿勢を終始見せ続けることは
良くないように思います。
ビジネスを一緒に進める心意気が重要だと思います。
2 当事者に準ずるものとして活動する場合
一歩進んで考えると、主体的に、
自らが当事者に準じた立場として活動することもあり得ると思います。
典型的なのはベンチャー事業への助言を担当する場合などです。
取締役や従業員などになってもいいかもしれませんし、
そうでない場合でも、顧問契約などの定め方を工夫することもできます
(営業利益等が出た場合の歩合報酬を入れるなど)。
自らが一定のリスクをとることも求められているように思います。
3 弁護士の品位
もちろん、品位のない行為、たとえば係争物の譲受け、
暴利行為などに該当する行為を行うと、
職務規程等に違反するのでダメなことは当然です。
しかし、職務規程も営業の自由を否定しているわけではありませんので、
過度に縛られないようにすることは可能なはずです。
4 現在の状況
現在、ビジネスローヤーについて、
このような考え方をしている弁護士の先生は少ないかも知れませんが、
近いうちに、そのような考えが
自然なものとして受け入れられる時代が来ると思っています。
最近になって、個別の業種に関する法律書籍などが
チラホラと出てきています。
今は過渡期のように思います。
私自身は、自分自身の考え方に基づいて、
新たな領域を開拓したいと考えています。
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野澤吉太郎法律事務所
弁護士 野澤吉太郎(のざわ きちたろう)
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