海外進出について(5)中小企業が海外進出するメリット
2015.12.13更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
今回は、中小企業が海外進出するメリットについて
ごく簡単に書きたいと思います。
1 中小企業が海外進出する事業上のメリット
安価な労働力の供給を受けて製造費を削減する、
顧客、新規事業を開拓する、などのメリットがあることは、
いまさら言うまでもありません。
また、拠点を分散することによって、
為替リスク等を低減できる場合もあります。
海外事業を成功させ、配当金やロイヤルティを受け取れる場合には、
日本国内の事業が苦戦していても助けになることがあります。
日本では規模が違う会社でも、
海外進出先では知名度などはさほど変わりません。
概して、中小企業は意思決定や実行が迅速な場合が多いので、
海外進出した先では、
大企業の出先とも十分に戦えることがあります。
適切な海外の提携先と合弁契約などを締結したりすれば、
提携先との間でノウハウを交換したりして、
日本国内の事業に活かすことができることが挙げられます。
クロスボーダーの業務に一丸となって、真剣に取り組めば、
社員の経験値が上がり、会社の無形財産になります。
中小企業も、海外に果敢に進出していかなければならない時代が
来ているように思います。
2 子会社の管理
子会社管理の手法の構築などは、日本では取り組みが進んでいませんが、
合弁会社などの場合、海外の企業(特に欧米)のノウハウを体得して、
日本の子会社管理に活かすことも考えられます。
子会社管理のスキームを正しく構築することで
(これが本当に難しいことなのですが)、
日本国内の事業を発展させることも期待できます。
3 デメリットを生じさせないようにするために必要なこと
コミュニケーション、管理面の取り組みが不足すると、
リスクが一気に顕在化します。
単に日本の会社の役員をボードメンバーなどに入り込むだけではダメで、
適切なポリシーのもとで業務監査を実行したり、
助言したりして、互いの事情を理解し、
緊張感を持ちつつも、お互いを助ける関係を構築することが重要です。
その仕組み作りをすることも弁護士の新規分野の1つのように思います。
最近は、海外に出たがらない若い人が増えている、などと言われます。
あえてそういう若い人の手伝いをして、
化けさせる仕事をすることも重要なことだと思います。
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