弁護士業務の新規開拓など(2)~必要な準備、研鑽
2016.02.18更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
引き続き、弁護士業務の新規開拓について、
非常に拙い体験談を交えて書きます。
1 必要な準備~本屋さん巡り
ある程度の期間、一般の企業法務と訴訟実務に従事していましたが、
故あって、否応にも新規開拓を考えざるを得なくなる時期がきました。
その折、いくつか新たな出会いがあり、
新たな業務を開拓する契機を得ました。
むろん、最初はお試しのような話であり、
すぐに報酬に結びつくような話ではありません。
既存業務と並行しながら模索的に活動することとなりました。
法律事務にかかわらない横断的な知識も必要になりますので、
比較的時間が取れたときに、
大型書店(三省堂、ジュンク堂、紀伊国屋など)、
神保町の本屋や大学の本屋などを巡り、
関連分野(ビジネス領域)の本屋の陳列と観察をすることとしました。
これにより、特定の業種に強い出版社の名前を把握したり、
分類、陳列の仕方に売り手側の考え方を感じることができ、
こういう問題が起こったらまたここに来ればよい、
ということが確認できますので、
この方法は非常に有用なことを実感しました。
裁判所地下や弁護士会の本屋には、法律書籍が多すぎるので、
新しい着想を得ることはなかなか難しいところもありましたが、
他の人があまり寄らない棚を注目してみるようにします。
わずかに陳列されている書籍が何なのかを見たりしていました。
書籍を購入するかどうかは、余裕資金と相談して、
そのときの感覚にマッチするかどうかで決めることで、
直ちに購入することもあれば、
1時間書店に居ても何も購入しないで帰ることもあれば、
最初に立ち見してから1年後に買うこともある、という具合です。
アマゾンで中古本があるかどうかを確認して買うこともあります。
過去には非常に忙しくて本屋にも行けない時期がありましたが、
その時期にはクリエイティブな発想は全く出てきませんでした。
本屋を巡っていると自ずとマーケティングを行うきっかけができます。
小さな単位で仕事をしている弁護士にとって
本屋さん巡りは非常に重要です。
2 必要な研鑽
購入した書籍については、順次読んでいきますが、
その内容は腑に落ちる時期は巡り合わせのようなものなので、
周りの人の話を聞いたりしながら、腑に落ちた時期に書籍を購入し、
読むようにしています。
難しい書籍だけでなく、一般のビジネス雑誌なども、
機会のあるときに読むようにしています。
私は、法学については、大学の講義一覧表などをみれば、
大まかな分類が分かるのですが、
たとえば会計学や経営学などについては、
大まかな分類の見当を付けづらいので、
大学の基本書のようなものを探して入手し、
知りたいことの学術上の位置づけなどを把握するように心がけます。
そうした作業を繰り返していくと、
大学の教養課程などで勉強することが、
新しい事業領域の着想を得るために死活的に重要であることを、
強く思い知らされます。
司法試験を目指している周りの学生は、
教養課程などに目もくれない人が沢山いましたが、
長い目で見れば、そういう受験の仕方、させ方、
あるいはその延長線上の仕事のさせ方を継続していると、
早晩立ちゆかなくなるだろうと思います。
あとは、新しく得たノウハウを新しい案件にあてはめて
アドバイスすることを徹底的に繰り返すプロセスが残ります。
体験談と言っても途上の話ですが、
これからも同様のことを継続していくつもりです。
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