弁護士業務の新規開拓など(10)~情報法、情報ビジネス専門弁護士
2016.02.26更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
今後ニーズが高まるであろうと思われる、
情報法について書きたいと思います。
1 情報法、情報ビジネスについて専門性を磨くことの重要性
人工知能の盲点を突いて付加価値を付ける方法について
試論を書いてみましたが、
それよりも、圧倒的に重要な分野が、
人工知能の活動を適正に統制し、これをいかに社会のために使いこなし、
人間が人間らしく生きることのできる社会を目指すか、
そのためにいかなるルールを定めるべきか、
という情報法の分野だと思われます。
人工知能同士が戦争を起こしたらどのように対処するのか、
その危険性などについても、世界中で真剣に議論が交わされています。
例えば犯罪の端緒を人工知能が認知した場合に、
徹底的に証拠収集を開始し、
事実認定を行い、量刑相場を斟酌し、
判決を言い渡して、刑を執行する、
というところまで行き着いてしまうと、
刑事事件なども不要になるのかもしれません。
しかし、そのような社会を人類が容認することは
さすがに想像できません。
どこかで歯止めが必要です。
人工知能がもたらす圧倒的な情報量を
どのように適正にコントロールし、
人間が人間らしく生きていくためにどうすればよいか、
そのルール作りをするための専門性の磨き方は、
非常に重要になるのではないかと思っています。
2 ビッグデータの利活用など
科学技術が発達しているものの、
ルール策定がその発達に十分に追いついていない例として、
いわゆるビッグデータの利活用の問題があります。
小売業の世界などでは、個人の購買情報などを分析した結果が、
マーケティングに活用され、大きな成果を生み出していますし、
インターネットでも、検索履歴等が集積されています。
これらの利活用の方法については議論が始まったばかりであり、
私自身もその進展を注視しているところです。
対象物が膨大であるが、
目に見えないというところが非常に厄介だと感じています。
目に見えないものの特性を、
どのように忠実に、簡潔に言語表現すれば良いかが問われており、
この点については、
デューディリジェンスと相通じる問題意識を感じます。
3 科学技術の発展を法規制が後追いしている分野であること
法律の世界では、個人情報保護法などが制定、施行されています。
情報法は死活的に重要であるという問題意識を持ちながらも、
私自身、まだ不勉強なところが多く、苦心しています。
これからは、ルールが追いついていない領域についても、
率先して研鑽を深めなければならない時代が来ていると思います。
科学技術の発展に法規制が追いついていない分野については、
この分野については、
一発逆転も十分に可能ではないかと考えています。
私自身も、ビジネスの現場になるべく近いところから知見を得て、
今後の社会の動きを見据えながら、
専門性を磨いていきたいと考えています。
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