契約書(5)契約書の作成能力を上げる方法、顧問弁護士の活用など
2015.12.08更新
東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で
主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。
今回は、契約書の作成能力を上げる方法について
考えるところを書きたいと思います。
1 契約書のひな形の活用
ひな形を活用することは重要です。
まずは、定型的な契約かそうでないかを識別できることが重要です。
定型的な契約については、不動産売買契約、賃貸借契約…
挙げればキリがありませんが、
それぞれの業界が定めたフォーマットを活用するのが一番良いです。
よく使われているものにはそれなりに信用をおけます。
2 文献の活用
若干複雑な契約書(特に英文契約書など)については、
文献を買って読み込みます。
文献の選び方が重要です。
教科書のように使いこなす必要があります。
書店に行けば良いですが、慣れてくると、
立ち読み程度に一読すれば、善し悪しが分かるようになります。
良い本は、だいたい本の装丁の雰囲気からして違います。
契約書の作成は本当に難しい仕事ですので、
良い書式を使うため、教科書を決めなければなりません。
文献をいくつか買うのは良いことですが、
あまり手を広げすぎるのもよくありません。
3 作成能力を上げる準備
古くさいかも知れませんが、
最初は正しいひな形を徹底的に読み込むことが重要だと思います。
まさに血と汗と涙の世界です。
国語の学習みたいですが、分からない単語を調べたりしながら、
何度も音読するのがおすすめだと思います。
英文であれば、辞書を引き引き、やはり音読することが重要です。
とにかく、ひな形を体得することが重要です。
4 作成能力を上げる方法
その後、具体的な場面で
契約書を起案する能力を身につけていくことになりますが、
ひな形を体得しておくと、
どの点を気をつけたらよいかのポイントが分かるようになります。
不明点や懸念を絞った上で、
必要に応じて、弁護士などに意見をもらいます。
契約書を見てもらう顧問弁護士などがいると
円滑に進むことは間違いありません。
法律事務所には、
定型的でない契約書のひな形のストックがあります。
企業秘密であり、開示することはなかなかできませんが、
顧問弁護士などとのやりとりの中で、
いろいろなノウハウを体得していただければ良いのです。
本当にごく当たり前の話になってしまいましたが、
地道な努力が必要だということです。
その中でどのように、顧問弁護士などの専門家を活用するかが重要です。
この件は顧問弁護士に聞かなければならないから聞く、
という受け身の姿勢ではなく、
顧問弁護士を戦略的に活用していただければと思います。
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