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契約書(7)中国語の契約書

2015.12.10更新

東京都豊島区の池袋エリアの法律事務所で

主に城北エリアを中心に弁護士の活動をしております、野澤吉太郎です。

今回は、中国語の契約書について書きたいと思います。

 

1 中国語

 

中国語は、中学高校レベルで習う人は多くありませんが、

もとをたどれば漢文ですので、無縁というわけでもありません。

発音とリスニングは難しいですが、

日本人にとっては、文章を読むことは比較的容易です。

 

2 中国語の契約書の作成

 

HSK5級で7割程度得点する実力があれば、

条文や契約書のひな形の言い回しを適切に参照して、

基本的な言い回しに基づいて

中国語の契約書を起案することができるように思います。

中国法は、細部になると分かりづらい部分が沢山ありますが、

条文などを読んでいくと、頻出する法律用語や言い回しが多く、

覚えればよい表現も限られています。

条文を素読したりすると、

言語に対するアレルギーは相当に解消されます。

文学などと比べれば

分かりやすい言い回しが多いように思います。

 

3 中国語の契約書のひな形

 

日本語でひな形を解説した文献はいくつかありますが、

英語の契約書のひな形に比べると数が少ないです。

神保町などに中国書籍専門の書店もありますが、

契約書のひな形の書式集は売っていないかも知れません。

現地に行き、大規模な本屋に行けば売っています。

用語については、監査法人などが執筆した用語集を用いると役に立ちます。

 

4 顧問弁護士等の活用

 

中国語の契約書についても、自社の顧問弁護士を活用し、

アドバイスを受けてみることが重要です。

現地の専門家とアクセスしないと調査が難しいことも多くありますが、

総ざらい的なアドバイスをいただくことくらいは必ずできます。

そのようなニーズが相当に埋もれていたものと思います。

顧問弁護士が中国語に堪能であることは多くはないかも知れませんが、

それでも、勉強してもらうくらいのことは

必要な時代が来ているかもしれません。

顧問弁護士の側も、そのくらい対応するぞという心意気がなければ、

成り立たない時代が来ると思います。

中国語、英語かどうかなどを問わず、一部のスペシャルな専門家だけが

ノウハウを独占しているようでは立ちゆきません。

難しく考えず、ジェネラルな専門家とスペシャルな専門家を併用して、

会社のスキルを上げていくことが求められています。

 

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