企業法務/海外子会社管理(10)総括~グループポリシー、戦略の構築
2016.03.08更新
東京都千代田区の半蔵門・麹町エリアの法律事務所で
弁護士をしております、野澤吉太郎です。
海外子会社管理のブログの最後に、グループポリシー、
戦略の構築の必要性について書きます。
1 親会社の内部統制
海外子会社管理についてしばらくブログを書いてきました。
同様に、親会社については内部統制等について適正に構築、
実施されているかの調査が必要なことがあります。
海外子会社より親会社のほうが十分な内部統制を構築している、
とは必ずしも言い切れません。
むしろその逆である場合は、意外と多いかもしれません。
海外子会社の調査を粛々と行っている際に、
親会社の問題を発見、または自覚することがあります。
このような場合は、親会社のやり方、
ルールに固執することなく、良いものを取り入れていくべきです。
2 グループポリシー、戦略の構築
海外子会社調査を通じて、
海外子会社とのコミュニケーションをとり、
双方を改善していく過程で、
グループの戦略を構築していくことになります。
そして、戦略を構築する土台としてポリシーが必要です。
なぜ当該戦略を適用するのかを、説得的に説明しないと、
文化、取り巻く環境がまるで異なる人々の動きは鈍くなります。
根本的な理念、ポリシーに根ざした戦略であることを
かみ砕いて説明するために、
十分なコミュニケーションをとり続けることが
どれだけ必要なものであるか、私自身も痛感しています。
海外子会社の関係者などに対し、
モチベーション、価値判断基準を付与していくことが、
強いグループを創る礎となります。
日本の会社と海外子会社の双方の人材を教育し、
研修していき、本当に強いグループを創ることが必要です。
なすべきことは無限にあるように思います。
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